みなさん、在宅ワークはいかがですか?
慣れてきて、快適さも生まれ、「通勤」「出張」は要らない。
家族との時間が大切だよね。
「生活」そのものにもっと心を向けるべきだった。
お料理、洗濯、掃除などなど改めてやってみると色々発見もあって楽しい。
しかし・・・
在宅メタボは進む。
実は私も、そんな感覚、そんな時間に浸ってもいました。
だけども、世界は急速に変化し、市場のお金の流れが変わり、お金の集まる場所は変わりました。
それに伴いビジネスも変化していく必要があります。
大きな変化。
予測不能な市場環境。
制約条件は多い。
そんな時、どうするのか?
何をするのか?
で今後のあなたの価値が決まります。
人間の行動は、元は、知覚から始まります。
ただ、いちいち知覚していると間に合わないので、信念体系、パターン認識により、思考をショートカットして行動に移行します。
脊髄反射的に、考えずに行動して効率を上げようという仕組みです。
業務管理はそれを組織に展開したもので、いちいち五感を総動員せずとも、考えなくても業務がこなせるようにするもので、行き過ぎると人間の「非人間化」と非難されることもありました。
知覚⇨行動成長期や安定期には業務効率が上がるからいいけれでも変化の時期には危険ですよね。
今までのパターンが通用しない。
一気に役立たずになる。
で、人は考えようとする。勉強しようとなる。
なので、オンラインワークショップ、オンライン読書会を企画すると、あっという間に満員になる。
ただ、これも実はよくよく分かってないと危険。
お勉強で満足してしまう。
学んだことが使える状況が来るか、作り出すか?
どちらでも良いけど、行動様式はそれまでとは違うものが求められる。
なぜなら状況がそれまでと違うので当然です。
大きな変化を味方につけるには実は、頭だけ変えてもダメです。
知識を得ても、その知識はアフターコロナで役に立つかどうかわからない。
そんなに即興即席で対処できる状況とは思えない。
とすると、知覚そのものから変えないといけない。どうするのか?
知覚器官は肉体にあります。
そのセンサの上に、不要な脂が乗っていたらどうでしょう?
人間にとって良くない脂で微細な電気信号が伝わらなくなっている。
鋭敏な感覚を必要としているときに、不要な脂がセンサの上に乗っていたら?
感じるべきものを感じない。
感じた時に、すぐに動けない。
で、波に乗り遅れる。
20代ならいい。
だけども男性だと特に30代までにやってしまった不摂生が40代に出てきますよね。
体を大切にしていても、色々な事が起こります。
私自身、25歳の自動車事故で脳や頸髄などにダメージを負い、48歳で網膜をやってしまいました。
味覚、視覚、触覚、など「感じる」機能にダメージを負うという体験を何度もしています。
感じない≒死んでる。デス(Death)。
五感がの感度が落ちると、考える深さも幅も小さくなります。
行動は極小化されます。
やはり、存在が死んでますよね。
「感じる」という事が1にも2にも必要です。
イノベーターであり続けられる人とは、
感じる力が高く、
ご自身を変容させていける人
です。
頭でっかちな人が「イノベーションだ!」なんてほざいているのを見ると、へそで茶が沸きます。
「感じる」能力を研ぎ澄まし、思考と行動に直結させていく。
このバリエーションが多い方がいいし、必要に応じて、変化、強化させる事ができる人は希少で、目指すべきはこれなのです。
存在の変容には、肉体の変容を伴います。
そうです。
状況に合わせた肉体にビルディングし直す。
という事です。
30代、企業内起業により世界シェアトップのビジネスモデル構築に成功した後、共通部門に左遷された私は、
持久戦よりも短期決戦でパワーで押すような議論、討論、論争へと戦術を変更したしました。
ヒョロヒョロのパワーのない肉体で鋭利な論理を展開しても、人には響きません。
不摂生を積み重ねた、メタボ成人病が偉そうに言ったところで、説得力はないのです。
やはり筋骨隆々としており、生命体として活力があるかどうか。これが重要なのです。
所詮オスの社会はそんなものです。そんな程度なのです。
コロナ前は、有酸素運動よりはベンチプレス、レッグプレスでした。
コロナ禍により、私が通ってるジムもお休みとなりました。
会社は在宅勤務、リモートワークにシフトしました。
やってみて、うんざり、ゲンナリです。
リモートワークがいいとか言っている人は、一度、働くことの意味や価値創造を考え直した方がいい。
ZoomだTeamsだ。
本当に楽しいですか?
価値創造できてますか?
社内mtgでいっぱいになってませんか?
お客様とのコミュニケーションより社内のmtgに比重がかかりすぎてませんか?
私はこの状況をかなり懐疑的に捉えています。
状況把握のために、やたらとmtgが増えている。
絶えずmtgしてオンラインで群れていることによる安心感。
この集団心理、群集。烏合の衆。
私はこのワークスタイルを「独房での強制労働」と名付けました。
一日中、モニタの前で、何人もの人々の真正面の顔。
あなたの椅子は、デスクワーク用に設計された快適な椅子ですか?
そこに拘束されてるわけです。そ
もそも、真正面で人と向き合うこと自体、「ストレス」になることの方が多いのです。
日常で、人と真正面で向き合っている時間って何分ですか?
試しに、ご家庭で2分、完全真正面で話し合ってみてください。
かなりの違和感があるはずです。
苦手な上司、嫌いな同僚の真正面の顔・・・うえ〜オフラインなら振り返れば、仲間がいて、そこでちょこちょこっと話せば、物事が決まる。
何かあれば、行って誤解を解いたり、次の検討を始める。
これが出来ない。
全て、お互いを大人数を同期式のコミュニケーションに拘束する。
手続き、拘束、拘束、拘束。作業は進まない。
mtgから解放された夜、資料を作る。
帰って残業時間は増えたし、身体を動かさない時間が増えました。
私は、現状の在宅勤務の状態は「バカバカしい働き方、働きになっていない」と思っています。
人は、ICTにより同期式のコミュニケーションから解放され、非同期式のコミュニケーションにシフトできたので、柔軟性とスピードアップが図れたのです。
なのに・・・全く、どうかしています。
みなさんどうか、同質化しないでください。
世の中がそうだからと、同調して同じようにして、同じように考えて・・・これは、イノベーターの姿ではありません。
私自身これは、自分が腐る、崩壊するシグナルと受けとりました。
状況が変わっていく中で、自分を次の展開にうまくシフトさせるには?
ネット上の情報はジャンクだらけ。
情報のゴミ溜め。
書籍は、アフターコロナに役立つかどうか分からない。
そもそも、会社という形態。
集って組織で働くという形態がどうなるか分からない。
分からないことだらけです。
そんな時は、基本に還れ。
身体に還れです。
持久戦に耐える肉体。
感度の高い肉体。
自宅で、究極を目指すには?
ジム通いしていた頃よりももっと効果的な身体トレーニングとは?
「制約」こそが智恵を引き出す鍵なのです。
今までなかった「制約」が襲ってきた時、今まで以上の成果、効果を生み出すにはどうしたらいいのか?
これがイノベーターの発想です。
2LDK 決して広くはない住居。
キッチンで「ビリーズブートキャンプ」これが私が導き出した答えです。
4月から毎晩YouTubeでビリー隊長に会うわけです。
元々軍隊のトレーニングですから、かなり激しい。
体育会でもなければ、アスリートでもない私にはかなりきつい。
腹筋メニューは超きつい。
狭いキッチンの前で私は、日々のたうち回り続けました。
使いもしないものが、キッチンにあると、コンバットキックの時に足に当たります。
片付けます。
腹筋、腕立て床に寝そべるトレーニングも豊富です。
キッチンの床はいつもピカピカになりました。
家の中の、断捨離も一気に進みました。
いつしか、浮き輪腹腹も絞られ大胸筋もくっきりし始め、別に金を払わずとも、ベンチプレスを上げずとも、なんちゃらザップに行かずとも肉体改造が進む。進む。
5月に入り、通勤も少しずつ始まりました。
私の肉体はかなり変わりました。
筋トレばかりしていた頃より、身体全体の筋肉の連動がスムーズです。
スタミナもアップ。
身体も絞れてきました。
触覚、味覚、聴覚などが以前より格段に研ぎ澄まされています。
スピード、パワー、耐久力がアップしています。
コロナ縛りから解放され始めた会社では昨年度私が起案し導入したSalesforceを軸としたマーケティング・インサイドセールス・フィールドセールス・代理店営業・業務フロー・管理会計の改革が始まりました。
実質的な取りまとめは私、私の部署で行なっていきます。
社史始まって以来の大改革です。
ビリーズブートキャンプに入隊しておかなければ、この全社横断の大改革に挑むだけの自信は私にはなかったでしょう。
大企業は変化を前提には設計されていないし、社員も幹部も口では変化だ、改革だと言っても身体はついてこないのです。
どうしても局所最適に向かおうとする人はいるし、変化に抵抗する人達も大勢います。
それをまとめて、動かすには心と身体と精神の三位一体の統合された自分自身必要なのです。
お作法、お手続きのレベルではないのです。
三位一体を伴わないイノベーションならそれは、イノベーションと呼べるほどのものではなく、「カイゼン」程度のことなのです。
それから・・・
多くの方はイノベーションを新規事業開発すなわちビジネスモデルイノベーションと限定して捉え、誤解しています。
昨年度アレックス・オスタワルダーが来日した時、「イノベーションは5つある」と言っています。
オペレーション
マーケティング
ビジネスモデル・バリュープロポジション
R&D
組織とマネージメント
忘れないでください。
さて、話題を戻します。
大事なことは変革期には今までなかった「制約」に囲まれます。
その時に、あなた自身が「制約」があってもその制約前よりも生産性、効率、成果を上げるにはどうしたらいいのか?
「イノベーション」に挑める気力・体力・知力・運を得られるコンディションを考えて、行動に移すことです。
混乱期、変革期の正しい答えは、身体に還れ。ということです。
頭でっかちで「借り物の思考」でいっぱいになった脳をもう一度、細胞に、DNAに繋ぎなおせ。ということです。
そこには生き延びるための非言語の叡智が描かれています。
それを「感じろ」
考えるな、感じろ。
理事 三宅泰世