ビジネスモデルオリンピア2020の日程が近づいてまいりました。
みなさまのご参加お待ちしております。
先日、日本病態栄養学会という医療系の学会に参加してきました。そこで特別講演でフリーアナウンサーの徳光和夫さんが登壇されていたんです。ご自身が脳梗塞で倒れた時の話をされていました。その中で、とても印象に残った話がありました。
これまでの価値観
脳梗塞で倒れた後、食事指導と禁煙を医師と栄養士に勧められたそうです。食事は何とか受け入れたものの、タバコはそれまで1日100本、テレビのCMの短い時間でも一口吸うために火をつける、朝のたばこがおいしいのが健康のバロメーターであると言っていた愛煙家、どうにも受け入れられず何とか1日20本に減煙で勘弁してもらえないかと訴えたそうです。
そうしたところ栄養士が医師の方を向いて「徳光さんには来月から別の病院に行っていただきましょうか」と言ったのだそうです。その時はじめて自分は、命を救われたんだということを思い知ったのだそうです。そしてその命を救ってくれた人のアドバイスに対して自分はなんて甘えたことを言っていたのだろうと思ったのだそうです。
価値観をさっと捨てる
徳光さんはそこできっぱりタバコをやめるわけです。今までの価値観をさっと捨ててしまえる自分の在り方を徳光さんは、自分の社会における処世術で長所だと思うと言われていました。その結果健康になり、その病気の経験から製薬企業からCMの仕事が舞い込み「すごく裕福になった、みのもんたには敵わないけど」とオチをつけて話されていました。
初心の本当の意味
先日、オリンピアのプレイベントとして、オリンピアで登壇頂く安田登先生に論語で学ぶイノベーティブマインドというイベントを開きました。
https://note.com/bloomconcept/n/na1c513a76c84
その中でこんなはなしがありました。
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能のキーワードは「伝統と初心」です。能はこのふたつが内在しているがゆえに650年もの長きに渡り続いてきました。「伝統」とは、天才に依存しないシステム。だれでもが継いでいける、いわばサステナビリティ。そして「初心」。これが、イノベーティブマインドです。
論語の伝統は「述」。この漢字には辶がついています。これは道という意味です。前の人のやったことについていく、という意味。これもサスティナビリティですね。
さて、「初心」がイノベーティブマインドだと申しましたが、漢字を見てみましょう。「初」=衣と刀です。どんなに美しく高い布地にもハサミをいれなければ着物はできません。能の装束も、何百万円もする布地にハサミをいれてつくります。変化を起こすときには、過去の自分を切り捨てなさい、という意味です。人生のさまざまなときどきにおいて。たとえいくつになろうとも。
(ブルームコンセプトnote記事より)
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イノベーティブマインドの身体化
これまでの自分の実績を意図も簡単に捨てるということが、考えもせずにできる、徳光和夫さんは、この知恵を身体化されているのだなと思いました。
みなさんはいかがでしょうか。
ビジネスモデルオリンピアは、この安田先生をはじめ山口周先生、紺野登先生、小山龍介先生、池上奈生美先生と、ありえない豪華な組み合わせとなっています。
イノベーティブマインドをお持ちの方なら迷うことなく参加するイベントだと思います。今までの価値観を捨ててご参加ください。
※ビジネスモデルオリンピア2020は終了しておりますが、BMIA会員になると見れる講演動画で全てご視聴頂けます。
https://www.bmia.or.jp/report-column-cat/movie/
文責 國井 誠