2019年9月29日、ふくおかファイナンシャルグループからの依頼で九州・大学ベンチャー向けワークショップを提供してきました。
集まったのは、九州大学、大分大学、宮崎大学、長崎大学のビジネス創出にチャレンジしているみなさんです。
FORTH INNOVATION METHODのテンプレートを使い
- ビジネスモデルデザイン
- ビジネスプラン
を作りました。
実際に国立大学で開発されている技術と、その技術を起点としたコンセプト、ターゲットのつながりは、我々企業人のそれよりも洗練されていました。ちょっと驚き。いまでも、ジワジワ、ワクワクしています。R&D戦略とそのマネージメントをしくじった日本の大企業のシーズは枯れています。
そういう時代、大学や学生の方がポテンシャル高いのでは? と感じました。企業でビジネス創出するより地方国立大学ベンチャーを育てた方が早い。そんな気にもなります。学生からすれば正直、コンテスト応募の申請書作成なんて退屈だと思います。
しかし、彼らの目が変わった瞬間がありました。SalesforceのIoTを使ったビジネスモデルのYouTubeを見せた時です。
https://youtu.be/Isy93GGvUZ8
salesforce はIoTのプラットフォームを搭載しておりネットワークに接続された機器の監視管理制御が可能です。その様子は、リアルタイムでスマートフォン、タブレットPCで、見やすいUI/UXで提供されます。
「君たちが作るのは、単なる物販モデルでは、ない。単なる受託業務では、ない。これだ。AIもBIも乗っている。マーケティングも顧客管理もeコマースも設定するだけで使える。検証環境で実働モデルを作ってテストして、うまくいったらすぐに商用化だ。」
彼らの頭の中で、作り出そうとしているビジネスがリアルに映像になっていく瞬間でした。
彼らは、動くでしょう。やれない言い訳ばかりの鍛えられた無能化した企業人より、はるかに考えて手を動かすでしょう。会社がなくなる時代は、直ぐそこです。起業する環境は整っています。
企業でないと保有できなかったマーケティング・顧客管理システム・物流管理システム・財務システムはクラウドで調達出来ます。業務のほとんどは自動化できるわけです。
福岡ファイナンシャルグループへの発注元である経産省の方も
「なぜ、創業支援が上手くいかないのか?どうしたらいいのか?」
が分かったと嬉々としておられました。
企画して、製品作って、マーケティングして、売って、請求してというオペレーションを組まないとビジネスは回らないわけです。その業務管理ツールはクラウドで安価に提供されている訳です。
マーケティング・セールス・CRM は Salesforce
物流は AmazonBusiness
財務会計は SAP S4HANAとか freee
会社は、もういらない。そんな時代が来たのです。
文責 三宅泰世