BMIA地域ビジネス分科会「はじめての経営デザインシートSDGs ONLINE」
開催報告
みなさん、こんにちは、理事の岡田明穂 in Osakaです。
さる4月26日、BMIA地域ビジネス分科会年次イベントとして、
●はじめての経営デザインシートSDGs special ver. ONLINE
が、開催されました。
当初は、東京会場をメイン会場、大阪会場をサブ会場としてそれぞれリアルでお集まりいただき、両会場をZOOMでつないでの同時開催を予定していたのですが、新型コロナの感染が急速に拡大、急遽4月3日、ZOOMを使っての全面オンライン開催に移行することにしました(その後、政府より緊急事態宣言)。
用意していたコンテンツはアナログでのワークショップ向けのもの、それをオンラインに適したものへとコンバートすべく、BMIA有志はじめ多くの方に助けていただきながら再構築、全体を、
- 事前学習編(スライド動画配信)
- ワークショップ編(ZOOM)
- フォローアップ編(スライド動画配信)
の3部構成としました。
ワークショップ編当日は総勢51名もの方がオンライン上に結集してくださいました。BMIA外からも20名弱の方がご参加、中には、デザイン業界において重要なポジションの方も数名いらっしゃって、加えて全国幅広い地域からのご参集、オンラインだからこそのメリットも享受することができました。
ワークショップの具体的内容については、今後、Quarterly Report等でご紹介しますが、今回は、実際にオンラインでワークショップを開催して感じたこと、学んだことをお伝えしたいと思います。
1.「やってみないとわからない」ではなく「やったらわかる」へ
ZOOMはBMIA理事会や地域ビジネス分科会例会でも使ってはいましたが、ホストとファシリテーターを兼ねながら本格的なワークショップをZOOMで開催するのは今回がはじめてでした。BMIAメンバーの協力も得ながら何回もリハーサルし、準備もしましたが…それでも、当日、突然マウスのポインターが画面上で行方不明になったり、ブレイクアウトルームの振り分けも十分練習したはずなのに、モタモタしたり、他にもあれこれと。
「やってみないとわからない」というのは、うまくいかないという前提があって、「うまくいったら儲けもの」というニュアンスがあり、正直、ビジネスの実務では使い難いものがあります。
ところが、これを「やったらわかる」と読みかえると…事情が俄然変わってきますよね。今回は、冷や汗をかいたからこその学びの貴重さを痛感しました。
2.オンラインでは「手取り足取り」で
これはよく言われることですが、オンラインでは、ファシリテーターとご参加者間、ご参加者同士間の阿吽の呼吸みたいな非言語情報はほとんど伝わりません。このことは、これまでその部分に依存するところが多かった私にとって、最もまごついた部分でした(今はもう慣れましたが)。
対応として必要なことは、取り組んでいただくアクションのプロセスを、「ここまで必要なの?」と思われるほど、具体的かつ詳細にご説明すること。とりわけ、ブレイクアウトルームで取り組んでいただくことについては、十分な配慮が必要です。
今回は、ブレイクアウトルームでのプレゼンテーションのデモ動画を用意しご覧いただきましたが、概ねご好評をいただけたようでした。
3.ワークショップの所要時間はアナログの1.5倍〜2倍見込むべし
以上のようなことにあれこれ対応していると、当然のことながら、所要時間はどんどん伸びていきます。私の感覚では、アナログの1.5倍程度、場合によっては倍必要になることもありえるといったところです。
今回、事前学習編動画、フォローアップ編動画をワークショップ当日の前後に配信しました。これは、当初アナログ版で予定していたコンテンツが、収まりきらなかったからというのが直接の要因ですが、はからずも、反転学習効果が生じた面もあった様です。
これもまた「やったらわかる」の最たるものでした。
他にも学んだことはたくさんあるのですが、今回はこのへんで。
5月27日夕方、政府知的財産戦略本部にて「知的財産推進計画2020」が決定され、経営デザインシートに関しても新たな施策の方向性が示されました。今後普及活動も本格化してくるものと思われますので、今後も、私たちらしい工夫・知恵を生み出し、蓄積していきたいと思います。ご期待ください。