社会を癒やすビジネスモデル『環世界の認知の「共有」と変化の「可能性」』
ヘラルボニー株式会社
知的障害を持った作家が作ったアート作品をネクタイやハンカチなどにして販売するビジネスモデルです。
異彩を、放て。
知的障害。その、ひとくくりの言葉の中にも、無数の個性がある。
豊かな感性、繊細な手先、大胆な発想、研ぎ澄まされた集中力・・・“普通”じゃない、ということ。それは同時に、可能性だと思う。
僕らは、この世界を隔てる、先入観や常識という名のボーダーを超える。
そして、さまざまな「異彩」を、さまざまな形で社会に送り届け、
福祉を起点に新たな文化をつくりだしていく。
ヘラルボニーホームページより
創業者の兄が、知的障害を持っていた原体験から立ち上げた企業との事です。障害者のその違いを「可能性」として世の中の価値とすることを目指しています。
2020年のビジネスモデルオリンピアで、の小山龍介氏の講演の中で
まさに荒川修作もやっていたことですし、さまざまな現代芸術が目的としているところです。認知と行為・行動に変化を与える。ただ、アートというのは個人にとどまらずに、集団の文化の中で、われわれが(雨を400種類数えているように)どう環世界を変えていくのか。そういう実践活動である。文化づくりの作法だ、と考えています。
ビジネスモデルオリンピア2020 「アートが開くイノベーション」小山龍介氏
バンクシー現る?「障害者」をシュレッダーにかけたのは
2020年3月8日 朝日新聞
さくらの会のシュレッダーの話が出た時に、ヘラルボニーが出した広告です。何かを批判したいわけではなく、考えるきっかけとして出したとのこと。まさに世の中へ「問い」を投げかけています。
ヘラルボニーのビジネスモデルは正に、社会に異なった認知の共有を促しその環世界に変化をもたらす可能性があります。
文責 國井 誠
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