インプロ日記_ワンレター
BMIA事務局長&インプロバイザーの片岡峰子です。
インプロ(即興劇)のトレーニングを始めて、のべ6年ほどになります。(たまにはショーに出たりしてます😊)
このインプロで必要とされる力が実はビジネスにとても有用である、とBMIAでも、私の所属するブルームコンセプトでも、お伝えしています。
このマガジンでは、インプロのこと、楽しくわかりやすくお伝えできたらと思っています。
第1回目の今日は、『ワンレター』
インプロには、トレーニングのためのさまざまなゲームがあります。そのうちのひとつ、『ワンレター』。その名の通り、「1文字ずつ」発言して、みんなでストーリーを紡いでいきます。
一度に言えるのはたったの1文字!
「あ」とか「う」とかです。複数人(今日は4人でした!)で、一文字ずつ発声(しゃべるというレベルじゃないですよね、まさに「発声」です)して物語をつくります。
今日のお題は「スペシャルなお子様ランチ」。まず一人目が「わ」、二人目が「ん」、そして3人目の私は「ど」……というように、つないでいくのですが、この間10秒くらい。できるだけ考え込まずに、ポンポン発言するほうがいいのです。
最初の「わ」が出てきたとき、頭の中は、「わ」ってなんだろう? あ、「わたし」の「わ」か。じゃ次は「た」が来るね、と思うわけです。すると、二人目は「ん」……「ん」?????「ん」???????? わん、ときたら、おぉワンドリンク付きのスペシャルなお子様ランチだな、ってことで、「ど」という言うわけですね。
思い通りにはいかない
もちろん、思ったとおりに、二人目が「た」と言うケースも大いにあります。
「よ」「ろ」ときたら「こ」「ん」「で」…という具合にサクサクいくときも、もちろん、あります。
でも、大抵は、今回みたいに、想定していたことと違うことがやってくる。
そこで発揮されるインプロの真骨頂「Yes, And」。何がやってきても、「それはちょうどいい」とYesで受けて、Andで自分のアイデア(この場合はワンドリンクの「ど」)を乗っけていくわけです。
全員で、こういう話にしようね、と打合せや準備をまったくしないで始めるので、やりながら「Yes, And」していかないと、ゲームが成り立ちません。
そして何より、この想定外を受け入れてAndしていくことで、思いもよらない、本当に想像もつかないおもしろいことが生まれてきます。(今日もゲームをやりながら何度大声で笑ったことか…!)
何が生まれるかわからない。そして何が生まれてもOK!
そんなインプロは私を惹きつけてやみません。
このインプロ力(りょく)がどんなふうにイノベーションに活かすことができるのか。おいおいお伝えできたらと思っています。