無敵の会社“The Invincible Company“世界発売に寄せてウェビナーを開催しました
ビジネスモデルを媒介に、いかにイノベーション経営を行うか?
ご存知グローバル150万部のベストセラー、Business Model Generationから10年!“本気ならば”確実にイノベーションが起こせるバイブルが、コロナが猛威を振るうこの4月に、ついに世界で一斉に発売!
「The Invinsible Company(無敵の会社)」出版を記念してのグローバルキャンペーンが開催されると聞き、BMIAとしてはこの機会を逃してはならないと手を挙げました。
Strategyzer社イベント・マネージャーであるオーストラリア在住Lucyさんとの1st meetingからわずか3週間の4月28日、BMIAシニアアドバイザーである紺野先生、河野先生をパネリスト&コメンテーターにお迎えして、特別ウェビナー開催になんとかこぎつけました。
(発刊直後の書籍を100冊、シンガポールから手配するとか、Alexの日程調整とか、事前のZoom設定とか、・・・裏では色々ありましたが・・・)。
80名を超える聴衆のお目当ては、本書の著者、BMIAのシニアアドバイザーであり昨年の来日Master Classが記憶に新しい、Alexander Osterwalderによるスペシャルレクチャー。
これまでと同様、ビジュアルと手描きを交えたダイナミックなプレゼンテーションにより、非常にわかりやすく、“Exploitation“と“Exploration“の双方を目指す本書の使い方が披露され、冒頭から聴衆を圧倒します。
具体的には、イノベーションという試行錯誤を測定、管理、加速するための実用的な新しいツールと、新しいビジネスモデルを立ち上げる際のリスクを軽減するための戦略が提示されました。例えば・・・
・大企業と中小企業が成長戦略を構築し、優位性を獲得する方法
・世界最高の近代的で歴史的なビジネスモデルの変遷とパターン化
・ビジネスモデル、イノベーションの準備状況、すべてのイノベーション・プロジェクトを経時的・定量的に評価するためのツール
本書にて初めて公開された「ビジネスモデル・ポートフォリオマップ」「イノベーション・メトリックス」「イノベーション戦略フレームワーク」「カルチャーマップ」等、新しいツール群により、無敵の企業を設計する方法について、お馴染みのBMCやVPCとの連携プレーを交えて解説が進みます。
そしてユニリーバ、SONY、平安保険などのイノベーション・マネジメントの実例にまで話がおよび、あっという間の50分間ノンストップ!
(あまりに濃密なので、直後に岡田理事と録画を復習↑の一コマ)
こうした、いわゆる両手利き経営は「言うは易し」のコンセプトだが、そのアイデアと実践の間を埋める本だ。(紺野登先生)
さらに、日本びいきのYves Pigneur先生もご登場してくださって、本書の制作中の舞台裏や、原稿が生まれるまでの編集作業、合宿、スケッチや途中のデザイン、イラストの山などを見せていただきました。
まさに、10年間のビジネスモデル研究、大企業におけるイノベーティブな企業風土の醸成についての生々しい実践知が凝縮されていることを、よく理解できました。
ご参加された方々の興奮も並々ならぬものだったようです。
・短い時間ではありましたが、とても良かったです。本のディスカウントにこんなサービスまでついてるとは感動しました!ありがとうございました!
・やはり、著者からのダイレクトメッセージは最高でした。メイキングを聞けて良かったです!
・本が出来るまでの工程やご苦労がヴィジュアルに伝わって、とてもありがたかったです。
・両利き経営は知られていたが、現実的でなかった。そのギャップを埋めた。
・あらゆるものがつながっていることを再確認でました。
これまでと同様に、本書も間違いなく全世界でベストセラーになるだろう。個人的な感想をいえば、本著は、ビジネスモデル&イノベーションに関する著者達のこれまでの実践的な叡智が体系化された集大成であり、出色の出来映えである。(河野龍太先生)
実は、昨年のMasterClassでも部分的には登場していた内容もあり、また、Value Proposition Desginでも強調されていた”Explore vs. Exploit”について、改めて重要性をひしひしと感じさせられました。
BMIAとしては、BMCやVPCというツールを使いこなしてイノベーションを実現するために、組織文化の中にツールを浸透させる「プロセス」の実践知を学び合う機会を増やしていこうという思いを強くした今回のウェビナーでした。
(文責:山本 伸)