なぜ私の組織ではイノベーションが起こらないのか?書籍『START INNOVATION』から学ぶ、イノベーションが必ず始まる5ステップ
【Why?】3月に無事100%を達成したInnovation Maze日本語化のクラウドファンディング成功を記念して、まずは前作「START INNOVATION with this visual toolkit」を皆で読みたいなぁという個人的な理由で決めた、今回の読書会。
ご支援いただいた方々への最初の(ささやかな)リターンとして実施を告知したところ、30名近くのエントリーがありました。
【How?】COVID-19の事態が落ち着かないことでニューノーマルとなった在宅勤務やオンラインイベントと同様、この会もzoomを用いることにしました。
かつ、せっかく集まるならば、書籍を読むのでは勿体無いので、事前に読み解いてもらおうと、そして当日は、対話の時間を長く確保できるよう、非同期での読書会+zoomでのライブ版というハイブリッドスタイルを取りました。
BMIAでは標準化されている、書籍を用いた「組織学習」をオンライン・非同期でも実施するために山本伸が開発・共有している方法を採用。
3日間にわたる読書会ですが、最終日までは集まらない・非同期・1日たった5分程度の個人作業を実施し、結果をGoogleスプレッドシートで共有しながら進めていきます。
その5ステップとは・・・
Step 1(Day1) 目的を共有…なぜ本書に興味を持ったのか?なぜクラファンに支援したのか?
Step 2(Day2) 問いを立てる…著者にどんな問いを投げ掛ければ、自身の目的が達成できるだろうか?
Step 3(Day3) 個人探索…他者の質問を1つ選択し、書籍の中から答え・ヒントを探し出す。または自身の知識や経験から、回答を提示する(図2)。
当日の対話を深めるために、これらを事前入力して頂きました。ちなみに、ご入力がない方は当日参加のためのzoom URLが発行されないので、前日にバタバタと入力が進んだのはご愛嬌(笑)。そして当日に、残りの2ステップを進行していきました。
【What?】当日は20名以上がzoomにアクセスして頂き、冒頭から非常に熱気あふれる回になりました。三宅理事からの話題提供、イノベーションが求められる必然性、COVID-19という想定外の日常化、そして、必ず成功するプロセスとは、組織の力学を考慮したものであること。。。参加者の皆さんも真剣そのもの。
Step 4 探索結果の共有…既に入力されているGoogleスプレッドシートを使い、個々人が探索した結果を4名のチームごとに分かれて共有していきます。ご自身が誰かのために探索した結果が、別の誰かにとっての気づきや学びを誘発します。既に、スプレッドシートには20名超による知と経験が重層化されているので、対話はグングン深まるのです。
Step 5 新たな視点の獲得そして振り返り…探索結果を共有したところで、同じチームメンバーによる共創のためにセントラルクエスチョン「イノベーションを起こし始めるために最も重要な3つの肝とは?」を投げかけて、チームごとに対話の成果をリアルタイムでGoogleスライドに入力頂きました(図3)。
初対面とは思えない、熱い対話からエッセンスが結晶化されたのです。書籍と20数名の叡智の結集です。
【終わりに】今回の読書会という旅路を振り返って、印象的だった点とその理由を御記載いただきました。
さらには、明日からの小さな一歩宣言も済ませた皆さんの爽やかなお顔を出していただいて、最後にスクリーンショットで記念撮影!
集まらなくても超熱い、バーチャル組織学習の完成。非同期でありながら、同じ本を介した旅の終着駅では、画面越しに顔を合わせて励まし合える仲間になったといえましょう。
一人でも多くの方が、自分のチーム・組織内でイノベーションに向かって行動を起こし始めていると信じています。
(山本伸)