春と言えば、入学や就職・転勤など、移動の季節ですよね。読者の中にも、自分や自分の身近な人が、この春に新たな環境で生活をスタートした人がいるかもしれません。特に、初めての一人暮らしは、色々と心配なことがありますよね。
もしも私が首都圏で一人暮らしをする学生だったら、迷うことなく、横浜線淵野辺駅界隈の物件を扱う東郊住宅社に相談に行きます。なぜなら、東郊住宅社で部屋を借りれば、トーコーキッチンが利用できるからです!
鍵がかかってトビラが開かない謎の食堂
トーコーキッチンは、淵野辺駅から歩いて数分のところにある、感じの良い食堂です。
が、入ろうと思っても鍵がかかっていてトビラが開きません。
そうなんです。東郊住宅社の物件のカードキーが、トーコーキッチンに入るためのカードキーとなっていて、それがないと入れないのです。つまり、トーコーキッチンは、東郊住宅社の物件入居者専用の食堂という訳です。それが、街中にあるって、なんだか素敵じゃないですか?
朝100円、昼・夜500円でこだわりの手作りご飯が食べられる
提供される食事の値段も内容も魅力的です。年末年始以外は毎日朝8時から夜8時までオープンをしています。なんと、11時まで食べられる朝ごはんは100円で、それ以降提供される昼・夜ごはんはワンコイン=500円と、値段もとってもリーズナブル。(ちなみに、朝ごはんは赤字だそうです。)
しかも、丁寧な手作りご飯です。食材も地元の逸品や面識のある作り手のものを取り寄せています。お米は相模原産の特A評価のもの、パンも有名ホテル出身のオーナーが焼く連日売り切れの地元のパン屋さんのもの。コーヒーは津久井でこだわりの焙煎をしているZEBRA Coffee & Croissantから仕入れ、注文のたびに豆を挽き、フレンチプレスで淹れるというこだわり。おいしくない訳がありません。
朝ごはんは日替わりで、昼・夜ごはんは週替わり2種類と、日替わりメニューがあって、飽きないための工夫もされています。SNSで毎日のメニューのチェックもできます。
「入居したいのですが、試食できますか?」
そんなトーコーキッチン の、いや、東郊住宅社のビジネスモデルを見ていくと、主たる「価値提案」は、初めて一人暮らしをする学生の「健康な食生活」と、保護者の「安心感」ですね。自社の賃貸人という会員のステータスがなければトーコーキッチン は利用できないので、ちょっとした特別感も味わえますね!
加えて、トーコーキッチン に行けば、ほかの学生や、日本で一番「味どう?」と聞いている不動産屋と自負する東郊住宅社の池田社長やスタッフが声を掛けてくれて、初めての土地でも「コミュニティ」の一員として受け入れられていることを実感できるはず。コロナ禍でオンライン授業が多くて、孤独になりやすい新入生には特に大切。
不動産賃貸業を単なる住空間の賃貸とは捉えず、「初めての土地での健康で安心な暮らしの提供」と定義し直すことで、生まれたサービスですね。朝ごはんは赤字かもしれないけれど(苦笑)、賃貸事業でしっかり回収することができる訳です。その証拠に、この春は、「入居したいのですが、試食できますか?」という問い合わせが入ったそうです(笑)。
新しい目で見つめ続ける
さらに、淵野辺のような郊外の賃貸住宅の家主は、(元)農家の方も多いので、トーコーキッチンには家主さんから差し入れの野菜が届くことも。都会の賃貸関係では、家主さんと賃貸人が交流を持つこともほとんどないですが、家主さんだって、自分の大切な物件に住んでいる人とはつながりたいはず。トーコーキッチン は、そんな家主さんのニーズを満たす器ともなっています。
そして、昨年の9月からは、100円から頼める家事代行「ゴーヨーキーキー」も新たにスタート!フラットに丁寧にカスタマーニーズをみつめ、ビジネスを再定義し続ける、おいしい不動産屋さん。これからの展開も楽しみです。
文責:BMIA理事 依田真美
*文中のトーコーキッチン のTwitter写真は、東郊住宅社の許可を取って掲載しています。