自社のコア・ケイパビリティを最大限に活かすための戦略をデザインする
ヘルスケアや医療ビジネスを始めようとする人々がたくさんいる。
例えば健康相談とか、オンライン診療、とか・・・
実は、オンライン診療をどうやって、という視点で始めるのでは能がない。
そうではなく、ビジネスモデル側に注目してみると、自社で何ができるか、すべきかを考えやすい。
つまり・・・自分たちの強み(リソース・ケイパビリティ)を認識して、誰とどう組み、お困りごとを持つ(既存)顧客に対して、何を提供できるか?これを探索・実験し創造していくことが重要。
例えばJ:COMさんの場合、自社の強み(KR: 既存の契約口座、KA/CH:サポート部隊)に加えて、オンライン診療プロバイダー・薬局等をパートナーとしている。
誰にフォーカスしているかというと、ケーブルテレビ契約者(CS:既存顧客)の中でも増加しているであろう「慢性疾患を抱えた高齢者」に提供できる価値を生み出そうとしている。
現在のケーブルTV契約にアドオンするだけなので、収益化は難しくないだろう。
ケーブルTVのチャネル内でのコマーシャルとか、番組ガイドの中での広告とか、サポート部隊がチラシ投函なり直接手渡ししながら説明とか、販促の敷居も高くない。
「強み(自社のコア・ケイパビリティ)+ 適切なパートナー=提供価値→顧客の“不”を解消」ということから、我々は何を学べるか?
うちでもオンライン健康相談を始めよう、というのは短絡的すぎる。
自社の強みをプラットフォームとして活用するとしたら、どうするか?
これをビジネスモデルキャンバスで、デザインしてみることだ。