オリンピア2022_嘉村賢州氏「ティール組織(進化した組織)の中で人はどう進化するのか」
嘉村賢州 氏
場づくりの専門集団NPO法人場とつながりラボhome’s vi 代表理事
東京工業大学リーダーシップ教育院 特任准教授
「ティール組織(英治出版)」解説者
コクリ! プロジェクト ディレクター(研究・実証実験)
こんにちは。東京工業大学リーダーシップ教育院の嘉村賢州といいます。賢州という名前がけっこう個性的なので、「賢州くん」とか「賢州さん」とか「賢州」とか呼んでいただければうれしいです。実は、私の兄の名前が豪州とい いまして、父親がオーストラリア好きというだけで豪州という名前になって、弟が生まれてどうしようと悩んだ末に、賢州という名前になりました。たぶん唯一無二の名前だと思いますので、ぜひ覚えていただければうれしいなと思っています。
今日はみなさんとともに探求するのをすごく楽しみに、うれしく思っています。五〇分間でティール組織的なものをちゃんと伝えるのはすごく難しいので、たぶん質疑応答の時間は取れないんじゃないかなと思いますが、テキストで入れておいていただければ、答えられるところは答えていきたいなと思いますので、遠慮なくつぶやいていただければと思います。 四年前に発売された『ティール組織』(英治出版、二〇一八年)が、組織論として異例の大ヒットということで広がったのはうれしい反面、誤解されて受け取られているのも事実です。「結局、理想論を述べたものでしょう」と か、あるいは「小企業ならわかるけど、大組織では無理なんじゃないの」とか、「IT起業とかコンサルティングファームとか、スタートアップならできる気がするけど、そうじゃない業態だったら無理じゃないか」とか、そういう誤解がけっこう多いんですけど、そんなことはまったくないです。世界中で、万人単位の規模の組織で、自動車とかねじ会社とかトマトケチャップとか、さまざまな業種業態で起こっている事例を紡いだ理論なので、具体的に起こっている今の潮流といえます。
今回のテーマは「人と組織はどう進化していくのか」ですが、実際に世界中で起こっている個人と組織が進化している具体例があふれ始めていますので、なぜそれが起こっているのかに対して、「ああ、こういう組織ならたしかに生まれるかも」というところをつかんでもらえるような時間にしていきたいな、と思っています。
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