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価値観はどう変わる・・・?

2019年が始まりました。 
ビジネスに関しては、昨年史上初めて、時価総額が1兆ドルを超えたApple低迷のニュースで始まりました。 
https://japan.cnet.com/article/35130841/ 

昨年ベストセラーとなったビジネス書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』の中で、四騎士はそれぞれ顧客の脳・心・性器のどこかに訴えかけ成功している。そのうちAppleは「その存在感を放つラグジュアリー・ブランドは、性的な魅力を手に入れたいという私たちの気持ちに訴える。 Appleは生殖本能にアピールすることで、 他者と比べて法外な利益を得て、 史上最高に利益率の高い企業となった」とあります。 
  
引用:スコット・ギャロウェイ. the four GAFA 四騎士が創り変えた世界 (Kindle の位置No.4192-4194). 東洋経済新報社. Kindle 版. 

今年に入ってすぐ、Apple CEOティムクックは、その訴えかける場所を大きく変更すると思われる発言をしています。 
「Appleのティム・クックCEO、今年ヘルスケア関連の新サービスを始めることを示唆」
https://iphone-mania.jp/news-236993/ 

ヘルスケア分野への参入は、性器から脳への訴求変化と考えられます。昨年末Appleは、40万人を対象としたApple Watchを使った臨床研究を始めました。40万人という数は、同種の研究で最大です(圧倒的に数が多い)。そのデータの信憑性には、まだ疑問が残るところでありますが、デジタル技術が臨床研究のコストの大幅削減やスピードを大きく変えることは間違いないと思われます。 

クックCEOは、「Appleが人類にとってどのような役割を果たしたかを遠い未来から見たとき、ヘルスケアこそがその答えになる」と語りました。 
それが本当になるかは、時間の経過を待たなければなりませんが、この動きは世界的に人の価値観に変化が起こり始めている現象のひとつなのではと考えています。 

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