あなた独自の最強のチームをつくる
こんにちは
國井です。
最近私の顧客で、ある分野でのイノベーションが課題となっていました。その分野に関して私は全く知らない、それどころかあまり良い印象すら持っていませんでした。この分野で新しいことをしたとして、社会課題解決につながるのだろうかとも考えていました。
しかしながら、しっかりとした提案をしなくてはなりません。まずは、ネットを調べます。やはり私が持っている印象通りの情報しか出てきません。次に本で様々なステークホルダー視点のものを読み漁ります。私が持っているネガティブな印象を助長するもの、それを崇高な概念で打ち消そうとするものなど様々でした。
ここまで調べて不思議なことがありました。この業界で最も恩恵を受けなければならない人たちの声が、ほとんど出てこないことです。それを聞くためには当事者、もしくは当事者を知っている人に直接話を聞く必要があります。
私には、あの人ならすぐにつなげてくれるという人がすぐに頭に浮かびました。Facebookのメッセンジャーでさっと連絡します。半日で返信がありその日のうちにステークホルダーとの面談日が設定されました。
適切な課題について適切な方の話を聞くというのは本当に重要です。その方との対話の中で(実際には新橋の高架下での飲み会ですが)今まで自分が思っていたイメージが180度変わったこと、世間一般のイメージを正しいものに変えることで大きな社会貢献が出来る可能性があることを知ることになります。
世の中で、結果を出し続ける人の特徴として、その人独自のチーム作りをしているということがあげられます。
独自のチーム作りとは、課題に遭遇した時にすぐさま相談できる優秀な友人や師を社内外に多く作ることです。
会社で新規事業を任された、もしくは、そのプロジェクトメンバーに選ばれたとき、新規事業の課題があなたの知らない業界であったり、まったく知らない技術を元にしたものだったとき、あなただけの知識やスキルで業務を遂行することは極めて難しいものとなると思います。
そんな時に、その分野の知識を惜しみなく教えてくれる、その業界のキーパーソンとつなげてくれる人がいれば、その事業を成功へ導く可能性を大きく向上させられるわけです。
ネアンデルタール人は、以前まで体力はあったが知能が低かったために滅びたと考えられていましたが、近年の研究で知能はわれわれホモサピエンスと同程度あったことが分かっています。なぜ種として優れていたネアンデルタール人が滅びホモサピエンスが生き残り現在の繁栄に至ったのか。それは、ネットワーキングの力の違いだと言われています。
ホモサピエンスは、集団を作り助け合うこと、また集団同士で助け合うシステムを確立していたと考えられています。それが、大きな気候変動などへの対応力の差として現れ、ネアンデルタール人は滅びたと考えられています。チーム医療フォーラム代表で医師の秋山先生は、この例を引き合いに出し、
優秀であるかどうかは誤差でしかない、重要なのは人と人をつなげるハブになれるかどうか
がだと言い切ります。一人の天才は、凡人の集団には勝てないのです。
もうひとつ重要なことは私自身、あなた自身も誰かの重要なチームメンバーであることです。私自身も、ヘルスケア業界の知見やビジネスモデルにまつわることなどで頼りにされるのは、正直うれしいものです。
あなたのもとには、よく人から連絡がありますか?
少し時間をとって会いたいと言われることはありますか?
そういうことはあまりないなという場合、それはあなたのリソースを必要としている人に出会っていないだけです。つながりを多くする行動をすると良いかもしれません。
私の場合、FacebookやPeatixで流れてくるイベント情報や知り合いからのお誘いにはできうる限り参加するようにしています。それが、自分の知らない分野であればあるほど行くようにしています。デザイナーの集まる飲み会にデザインのデの字も知らないのに参加したりもしました。
もっと簡単な方法は、BMIAへジョインすることですけどね。