みなさん、こんにちは、理事の岡田明穂 in Osakaです。
最近何かと話題になる事業承継に関連する、しないにかかわらず、ありがたいことに私は、永く続く企業の「歴史ストーリー」にふれることができる機会が、立場上たびたびあります。
2月のビジネスモデルオリンピア2018では260年続く絵具屋さんの歴史を、ビジネスモデルキャンバスを使ってご紹介しましたが、そこまで長くなくとも、三代続く、四代続くという企業さんのそれをお聞かせいただく機会はたびたび、創業社長さんや二代目社長さんからお聞きするものも含めると頻繁にあります。
50年なら50年、20年なら20年、10年、5年と、その間には、その企業さんなりの、すばらしい「歴史ドラマ−物語」があり、そして私は、その「物語」をお聞きすることが大好きです。
私の心を鷲掴みにするのは、会社年表に書かれるような「事実(事象)」ではありません。もちろん、それも大事なことなので確認させてはいただきますが、それよりも、歴代の社長さん(語り手が創業社長さんの場合は、そのお相手)が、
「いつ」、「何」を意思決定し、
「どのように」行動したのか、
そして、何よりも、
それは「なぜ」なのか、
その背景にはどんな時代背景・社会背景があったのか、
その「物語」が、私を魅了します。
ときには、勝手に妄想したりして…、そうなると、もう楽しくて、つい時間がたつのも忘れてしまいがちです。
まあ、戦国時代の「○○の戦い」でたとえると、どっちが勝った、その後どうなったかの「事実(事象)」より、「なぜ」その戦いがおこったのか、「なぜ」そのような結果となったのか、「なぜ」その後の事象につながったのか、背後にある(歴史年表には書かれない)「構造」の方に関心が向くような感じです。
で、その観点で各社の歴史にふれさせていただく中で思うことですが…
よく「自社の強みを明らかにしましょう」ということで、社史を再確認することが推奨されたりしているようですが、究極のお宝は、その社史に載っている「事象」や、今認識されている表層的強み・経営資源より、
これら「なぜ」の集合体としての「構造−システム」と、
その「構造変化のつながり=ダイナミクス」の中にある
ことが、圧倒的多数なんじゃないかなあと思うことしきりです。そして、その歴史は、「価値の再定義」の連続であるということも。
では、その「未来に向かう物語」を紡ぐにあたって、必要となる思考能力はどんなもの? と考えてみると…
- 事象の背後にある構造と動きをつかむ「システム思考」
- そこに想定外の要素を投げ込む「アート思考」
- その上で、再構造化を行うための「デザイン思考」
- そして、自社の存在意義等、本質的な価値を再定義するための「センスメーキング力」
なんだろうなあと。
そう考えると、BMIA認定コンサルタント養成講座(基礎)テキスト内にあるこの「イノベーションを生み出す3つのプロセス」の概念図が、一層奥深いものとして見えてくる、今日この頃です。
講座を既に受講済みの方は、今一度テキストを見直してみてください。きっと同じように、新たな気づきを得ることができると思います。
まだ受講なさっておられない方は、よろしければ、この機会に受講をご検討ください。
以上、今回は徒然なるままに…でした。
それでは。
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